苦しくなるのは、あなたが弱いからではありません
こんにちは、しずくです。
恋をしていると、本来なら心が浮き立つはずの毎日なのに、
どうしてこんなにも胸が苦しくなるんだろう……。
そんなふうに感じたことはありませんか。
彼からの返信が少し遅いだけで胸がざわついたり、
会話の温度が前より下がった気がして眠れなくなったり、
「私、嫌われてしまったのかな」と、理由もないのに涙が出てしまったり。
恋の相談を受けてきた10年間、
私はこうした不安の声を本当にたくさん聞いてきました。
でもですね、まずひとつ、はっきりお伝えしたいことがあります。
恋をすると不安になるのは、あなたに問題があるからではありません。
それは、人として自然に起こる心の反応であり、
むしろ「誰かを本気で大切にしている人」にだけ訪れる感情です。
今日は、この恋の不安の正体と、
心が少し楽になる考え方・整え方を、丁寧にお話ししますね。
先に結論|恋をすると不安になる理由
恋をすると不安になるのは、主に次の理由が重なっているからです。
- 恋の不安は「弱さ」ではなく、愛している証拠
- 過去の傷と、未来への願いが同時に刺激される
- 心が「守ろう」として警報を出している状態
この不安を無理に消そうとする必要はありません。
大切なのは、不安の正体を知り、自分の中心に戻ることです。
恋の不安は「弱さ」ではなく「愛している証拠」
まず最初に、強く伝えたいことがあります。
恋をすると不安になるのは、
心が弱いからでも、自信がないからでも、恋愛下手だからでもありません。
むしろその逆で、
あなたが誰かを本気で大切にしようとしているから、不安が生まれるのです。
人は、失っても傷つかない相手には不安になりません。
どうでもいい人から連絡が来なくても、心は驚くほど静かです。
でも、好きな人の沈黙は胸に刺さります。
一言の温度、少しの間、表情の変化。
そのすべてに意味を感じてしまう。
それは依存ではなく、
心を預け始めているサイン。
心理学的にも、愛着が強くなるほど、
人は「失うこと」への不安を感じやすくなります。
つまり恋の不安は、
あなたの愛が育っている証であり、
誰かを大切にできる優しさの証でもあるのです。
どうか、不安を感じる自分を責めないでください。
「私はちゃんと愛せている」と、そっと認めてあげてほしいのです。
不安の正体は「過去の傷」と「未来への願い」
恋の不安は、実はとてもシンプルな構造をしています。
それは、
過去の痛みと未来への願いが、同時に刺激されることで生まれます。
過去の痛み
過去に傷ついた経験がある人ほど、心は敏感になります。
- 裏切られた経験
- 突然の音信不通
- 愛されていたのに終わった恋
- 自分ばかり頑張ってしまった関係
こうした痛みは、完全に消えることはありません。
忘れたつもりでも、心の奥に小さな傷跡として残っています。
そして新しい恋をすると、その傷跡が静かに疼き始めます。
「また同じことが起きたらどうしよう」
「前と同じように失ってしまうのでは」
これは、あなたを苦しめるためではなく、
心があなたを守ろうとして出しているサインです。
傷ついたことがあるからこそ、優しくなれる。
怖さを知っているからこそ、相手を大切にできる。
その繊細さは、あなたの弱さではありません。
未来への願い
恋をすると、心の中に自然と願いが生まれます。
「この恋を大切にしたい」
「できるなら、長く続いてほしい」
「幸せな関係でいたい」
期待があるから、失いたくない。
希望があるから、怖くなる。
この
期待と恐れのあいだの揺れが、不安という感情になります。
つまり恋の不安は、
過去の痛みと未来への願いが重なって生まれる、
心の成長痛のようなものなのです。
不安を軽くするために大切なこと
不安を軽くする方法は、とてもシンプルです。
それは、
不安を消そうとするのではなく、自分の中心に戻ること。
「不安にならないようにしなきゃ」
「もっと強くならなきゃ」
そう思うほど、不安は大きくなります。
ここからは、
心を自分の中心に戻すための具体的な方法をお伝えします。
心を整える方法① 自分の気持ちを書き出す
心が混乱しているとき、頭の中は感情で渋滞しています。
そんなときは、スマホではなく、紙に書いてみてください。
- 何が怖いのか
- 本当はどうしたいのか
- 今、どこが一番苦しいのか
書くだけで、
頭の中に立ち込めていた霧が、少しずつ晴れていきます。
自分の気持ちを、自分が受け止めてあげること。
それだけで、心は静かに落ち着き始めます。
心を整える方法② 自分を満たす時間を最優先にする
不安が強いとき、人は相手中心の思考になりがちです。
- 彼の返信がすべて
- 彼の態度で気分が決まる
- 彼の言葉が自分の価値になる
これはとても苦しい状態です。
だからこそ、意識的に自分の世界を広げます。
- 好きな飲み物をいれる
- 静かな場所でひとりの時間を過ごす
- お気に入りの音楽を聴く
- あたたかいお風呂にゆっくり浸かる
小さなことで構いません。
自分を大切に扱える状態に戻ると、
恋に振り回されにくくなり、心が自然と軽くなります。
心を整える方法③ 自分が自分の味方でいてあげる
恋をすると、人は自分にとても厳しくなります。
「もっと愛されなきゃ」
「嫌われたら終わり」
「私が頑張らないと」
でも、本当にあなたを支えられるのは、
彼ではなく、あなた自身です。
悲しいときは「そんな日もあるよ」と声をかけてあげる。
不安なときは「大切だから怖いだけだよ」と寄り添ってあげる。
自分が自分の味方になれたとき、
恋は驚くほど穏やかで、優しいものに変わっていきます。
最後に|あなたは何も間違っていない
恋をすると不安になるあなたへ。
今、胸にある不安は、
弱さでも欠点でもありません。
あなたが誰かを大切にできる人だからこそ生まれた、
とても尊い感情です。
不安があるということは、
あなたの心がちゃんと動いている証。
どうか今日も、自分を責めずに、
その揺れを大切に抱きしめてあげてくださいね。



コメント